染料の計算方法
染色や助剤の処方は、下記のように「直線」や「曲線」で記されます。以下は、「反応染料」の染色例です。
処方 1
染色合計時間: 70分
一般的な染色法です。手間がかからず作業性が良好です。
- 40℃の染液に溶かした「染料」を入れる。
- しばらくしたら「素材」を入れる。
- 「染料」を入れた後、10分経過して「芒硝」を入れる。
- さらに10分経過した後、「ソーダ灰」を入れる(ここまで温度は40℃)。
- 徐々に60℃まで昇温する(10分くらいかける)。
- 布地をよく攪拌(かくはん)しながら、40分間染める。
処方 2
染色合計時間: 75分
色ムラが出やすい場合は、下記のように「芒硝」「ソーダ灰」を分割添加します。
- 60℃の染液に溶かした「染料」を入れる。
- しばらくしたら「素材」を入れる。
- 「染料」を入れた後、5分経過して「芒硝」を使用量のうち2分の1の量を入れる。
- 5分経過後、「芒硝」の使用量のうち残りの2分の1の量を入れる。
- 15分経過後、「ソーダ灰」の使用量のうち5分の1の量を入れる。
- 5分経過後、「ソーダ灰」の使用量のうち5分の2の量を入れる。
- 5分経過後、「ソーダ灰」の使用量のうち残りの5分の2の量を入れる(ここまで温度は60℃で一定)。
- 布地をよく攪拌(かくはん)しながら、40分間染める。
染色方法の参考ページ
染色について少しだけ詳しく図や画像をまじえてわかりやすく解説しています。それでもわかりにくい点がございましたら、お気軽にご相談ください。
- 1. 染色について
- 染色をちょっと詳しく知りたい方への目次ページです。
- 2. 染色器具について
- 「はかり」・「鍋」など染色に必要な道具について解説しています。
- 3. 染色でつかう単位
- 「浴比」・「%」などについて分かりやすく図解で解説しています。
- 4. 染色の計算方法
- 実例だけでなく簡単に計算できる「染料自動計算フォーム」もあります。
- 5. 染料の計量
- 微量の染料を誤差なく計量する方法について解説しています。
- 6. 染色処方の見方
- 「折れ線グラフ」ぽい染色処方(レサイプ)の見方を解説しています。
- 7. カラーマッチング
- 「色あわせ」とも呼ばれる本番染色前の重要な作業について。
- 8. 混色の理論
- 色をくすます?混色とは?について図でわかりやすく解説しています。
- ex. 繊維について
- 各種繊維・テキスタイル(織物)の分類一覧表を掲載しています。
- ex. 染色用語辞典
- 染料や染色に関する用語の解説です。